口コミ
音色と音の同質性 フルート修理の目的はソノリテを楽しむこと
と言っても過言ではありません。
モイーズは「ソノリテ」の中で、音と音色の同質性を何よりも真先に扱っています。なぜでしょう?

おそらく、これが一番難しい問題で、他の課題をクリアする土台となるからでしょう。

当方も学生の頃、毎日40分くらいはソノリテと向き合ってきましたが、音色の同質性という問題を抱えていました。

例えば、ラの音からソ♯の音に移行するとき、音色の差があってはならないのに、その差がありすぎました。どんなに練習しても、音色の差を埋めることができませんでした。

さらに、最低音が貧弱で、豊かな倍音を引き出すこともできませんでした。
(モイーズ著「ソノリテについて 方法と技法」 吉田雅夫訳 P5参照)

モイーズ
均一な立ち上がり
・音と音色の同質性は、個々の音の立ち上がり(レスポンス)が均一の時に得られます。
・理想は、個々の音が雑音の混じらない−純粋な音であること。

純粋な音

雑音交じりの音

違いはどこから?

純粋な音は、タンポがトーンホール全面を一瞬で同時に閉じるとき得られます。参照

・雑音交じりの音は、タンポ後部→側部→前部が段階的にトーンホールを閉じていくときに生じます。(キイが閉じる短い過程でいろいろな音が混じり一つの音として聞こえます。その印象は耳に残ります。プロの音が綺麗なのも音がピュアだからです。

・この違いは一流のオーケストラとアマチュアオーケストラの音における印象の差と比較できるかもしれませんね。

驚くべき解決法
ところが、高度なレスポンスが得られる調整を行なうと、純粋な音が得られ、十分響くので、音と音色の同質性の問題はあっと言う間にクリアすることができるのです。

練習ではクリアできないことを、第三者が行う高度な調整という手段でクリアできるのです。「時は金なり」とは良く言ったものですね、何と、時間もお金も節約できてしまうのです。

十分響くときにのみ音の柔軟性(第二部)に進む土台も備わります。(響かないフルートで音の柔軟性に進むことほど空しいことはありませんね)

調整状態の悪いフルートは、本当に時間泥棒です。2〜3日間、レスポンスの良い楽器を吹いてから、スチューデントモデルを試すと上記の説明に納得すると思います。
ムラマツ風ソフトタッチ&レスポンスを習得した今、このことは声を大にして断言できます。

[フルート調整職人になって分かったこと]
@最低音は最も鳴らしやすい音である。
A倍音豊かな響きは調整が完璧のときにのみ得られる。



学生時代の悩みは一体何だったのか。

強く押さえればタンポは塞がる、塞がれば必ず鳴るはずだと信じたのが悪かったのか。

そして鳴らないのは技術が未熟だから...と考えて、強く強く押える、
でも期待する響きにならない....。
悩みの多い学生時代でした!何も知らずに。


実は、後に知ったことですが、....

タンポの後部にすきまがあると、
強く押さえても塞がらない場合が多々あるのです。
(すき間「以外の部分」がすでにトーンホールと強く接しているからです。
使い込んでタンポが固くなったフルートの場合、特にこのことがあてはまります)
よくキイが傾いたフルートを見かけますが、これは満身の力を込めてキイを押さえたためと思われます。固くなったタンポで、後部または側部にすき間があるとき、強く押さえても塞がりません!!(管内に光をいれて確認すればすぐ分かります)

当方がムラマツ風調整をお勧めするのは、
自分が抱えた悩みは
自分ひとりだけの問題ではないことを知っているからです。


多くの人が鳴らないフルートを吹いています!
そして強く押さえます。
やがてタンポは、押し固められて、ますます堅くなります。

その結果、....
タンポの硬い部分がストッパーになって、すき間部分が塞がらなくなっていきます。
これでは柔軟な、豊かな音は出ませんね。
時間の浪費です。

もし、貴方がコンクールを目指して、音大を目指して課題に取り組んでいるなら

声を大にして、いいえ、声の限りに言います!

修理に出しなさい、修理費を出し惜しみしてはならない...と。
修理費の何倍もの性能でお送りいたします。
参照
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