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バネ圧の話へ
@ フルートの修理−タンポ調整(タンポ合わせ)−はなぜ高額なの?

タンポはキイと一体になりパイプを中心軸にして円運動をしている、

というのがその理由です。上下運動ならタンポとトーンホールのすき間に、

それに応じた調整紙をタンポ裏に入れれば解決できますが、

円運動だとキイパイプ(軸)からの距離に応じてキイの開き具合

異なるため一律の厚みの調整紙ではタンポの隙間をピッタリと

塞ぐことは極めて困難なのです。なぜでしょうか?


Aを参照。

A キイの円運動−調整を難しくする要素

ンポの動

距離

タンポとトーンホールが完全な意味で平らと仮定してみましょう。

さて、タンポの高さ調整により、タンポの前部と後部が同時に閉じる機会は

どれほどあるのでしょうか。

タンポが高ければ(キイカップからの出具合が多ければ)後部が当たり、

低ければ前部が当たります。キイを徐々に下ろして行き、

タンポ全面と音穴全面が、同時に接触する瞬間は厳密に言うと

1点しかありません。

このとき、音の立ち上がり・輪郭は最大となります。

(もちろん、このようにタンポ調整をしたならばの話ですが。

通常、このような調整を心がけるところはごくわずかというか稀ですね)。


それはタンポの後部が、パイプを中心軸にしてX距離動くとき、

パイプから遠くにあるタンポ前部は2X距離も動くからで、タンポ前部と後部が

同時に閉じる瞬間は理論的に一点しか与えられないからです。

(タンポの前と後が、上下運動のように等距離動くのであれば

調整紙による微調整は比較的単純な作業で済みます)

要するにタンポの円運動はタンポ全面が同時に閉じるポイントを一点しか

与えないことが調整を難しくしているのです。

それだけではありません。もっとやっかいな要素があります。

B 別の要素−タンポとトーンホールは完全な意味で、平らではない

@フェルト製、新素材を問わず、タンポの厚みは均一ではありません。

Aタンポを構成する、台紙の厚みも均一ではありません。

Bさらに、トーンホールは平らではありません。トーンホール後部、

側部はヘコミがちです。(バフ磨きで削り取られるからです)

何と高い楽器ほどよく磨くのでこの傾向は大です。


タンポとトーンホールの隙間は横から見るとわかりますが、

その隙間の形は長方形のような均一な隙間ではなく、

不規則でなだらかな曲線状になります。

なだらかな曲線状の隙間を埋めるには、その隙間の形(厚み)に相当する

調整紙をタンポの裏に配置して、タンポを下から押し上げるしかありません。

これは至難の業です。

大小さまざまな長さの極薄調整紙片を積み重ねるしか方法はありません。

さらに問題なのは、調整紙を入れるべき範囲よりも、

調整紙がわずかでも長い
( = 調整紙を入れるべき部分の外に調整紙が

はみ出ること) 、そのはみ出た部分がトーンホールに当たり、

その他の部分のタンポは浮き上がってしまいます。
(4つ下の項目を参照)

また、調整紙がわずかでも短いと、極狭い範囲での隙間

(=タンポが密閉しない部分)ができてしまいます。


また、調整紙を入れる範囲が短すぎると:、小さな隙間が残ってしまいます。

修正はますます困難になり音量は得られず、音色も悪くなります。


上記のような問題を避けるため、音の立ち上がりを犠牲にして、

強いバネ圧に設定する方法がよく取られます。

この問題点に関しては、以下の二つをご覧ください。

参照@


参照A

C 急にレスポンスが悪くなるのは、なぜ

イムラ

完全に調整したつもりでも、吹き込んでタンポが湿気で膨らむにつれ

キイパイプ寄りのタンポ後部がトーンホールに当たるとき、

タンポ前部はまだ口を開いた状態
となります。

ですから完全に閉じるまでのわずかなタイムラグがレスポンスの悪さに

つながります。立ち上がりが中途半場な音ほど印象の悪いものはありません。

タンポの円周全面が同時に・瞬時に塞がらないフルートは

雑音交じりの響きだからです。

一方、タンポ全体がトーンホールを同時に閉じるとき、

その発音は満月のような輪郭となります。当方では、

このような鳴りをフルムーンレスポンスと表現しております。

また、フルムーンレスポンスをこれまで以上にもたらす新素材タンポを開発しました。

D フェルトタンポには、どんな調整法が最善ですか?

タンポ後部がトーンホールに接しすぎない調整

(可能なら全面が同時に閉じる調整)が理想です。

常に言えることですが、タンポ後部が他の部分より先に十分当たる調整法では

音の輪郭が不明確で薄っぺらい響きしか得られません。

また、この調整法は

バネ圧が強いためタンポ表面の羊腸スキンがすぐに破れてきます。

このようなわけで当方はソフトタッチで十分響く

ムラマツ風の調整をお勧めいたします。

E フェルトタンポ−調整の落とし穴は?
後部のすきま
理想的な調整のつもりでも、タンポ後部に隙間が生じると、

鳴りは急に悪くなります。厄介なことに、この症状は改善できません。

なぜですか?

そのすきま以外の部分はトーンホールとすでに接しているため、要するに、

タンポの前部がストッパーの役割を果たすため、

強く押さえてもタンポ後部のすき間を埋めることはできないのです。

また、タンポの一部が膨らむため、他の部分にすき間ができる場合もあります。

これもレスポンスを悪くします。

F タンポ調整が難しい別の理由

ゆがみ

トーンホール
のポスト寄りの部分はバフで磨かれてゆるやかに凹んでおり、

フェルトも厚さが均一ではありません。

ですから、こうした状況に対応する調整法は極薄調整紙を積み重ねる方法しか

ありません。トーンホールの山と谷(凸と凹み)にタンポをフィットさせるには、

タンポ裏に調整紙を貼ってタンポとトーンホールの間にすき間がないように

する必要があります。このような細かな調整が求められるので

ソフトタッチでアジャストするには、何度もやり直しが求められます。

0.02〜0.03ミリの世界にはプロでも手こずるのです。

G 調子のいいタンポの見分け方

キイを押さえたとき、「ポン」という音がします。

これはタンポ全面が同時に閉じたときの特有の音です。

タンポが硬いためにコンという音がするのとちょっと異なります。

熟練した技術者は吹く前にある程度レスポンスを予測できます。

H なぜ、響きは指で感じるの?響きを伝えるのは何ですか?
羊腸スキンが響き
を伝え

  
バネ圧も関係する
・フルートの響きは気柱の振動が羊腸スキンからダイレクトに指に伝わって

感じる
ものです。ちょうど鼓膜(0.1ミリほどの膜)が振動を耳小骨に伝えるのと

同じです。スキンは何者も介さず直接キイの側面に接しているので、

スキンの振動はキイの振動
となるのでダイレクトに指に
伝わります。

そしてスキンが全面同時に音穴に接するときインパクトは最大となります。

このときバネ圧が強いと音圧は低下します。

きちっんと調整されたフルートであれば吹きながら

指の圧力を少しだけ緩めてみてください。

(キイを上げてはなりませんが..)響きが増大するのが分かるでしょう。

・さて、スキンの一部がトーンホールに接していないと(また、

スキンが破れてフェルトがむき出しになると)、響きは弱まるか、

全く響かなくなります。ちょうど鼓膜が破れた状態と似ています。

・ですから軽く押さえてスキンとトーンホール全面が瞬時に密着する状態なら

どのタンポを使用しても鳴りの差はほとんどありません。

興味深いことにスキンの代わりにゴムをつけると音は吸収され、弱められます。

ですから、タンポのスキンを取り除くと響きは弱められるか、

全く鳴らなくなります。これは100年以上の歴史の中で証明されたもので、

この結果が覆ることは決してありません。

音穴を直接指で閉じた場合も響きは弱くなります。

なぜなら、フルートに良い響きを伝えるのはスキンだからです。

フルートのタンポでスキンが使われていないタンポはどこにも見当たりません。

100年以上研究してもこれ以上良いものがないのです。

I

もちろん、押える圧力がソフトであるなら管体の響きは

(鳴り響くシンバルを押えるときのように)

押える圧力により抑制されることはありません。

ですから、ソフトタッチで完全に塞がる場合、

立ち上がりの音圧は最大となります。




タンポは個人でも交換できますか?


河童橋にて
タンポ(キイ)はパイプ寄りの後部よりも、前部の方が2倍も大きな動きをする
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